先日、お客様から「活きたままの蟹って送っていただけるのですか?」という問い合わせがありました。詳しくお話を聞いてみると、お客様のご自宅で茹でたての熱々を食べたいということでした。
お客様の気持ちは良く分かります。
蟹は熱々が旨い!という感覚は、どの料理をみても同じだと思います。
熱々よりも本当に美味しいのは茹であげて、人肌くらいになったときです。
粗熱をとる、そして自然体で冷やしてこそ、蟹本来の味が出るものだと自分は思います。
親会社である寿し吉田でも、そのようにして蟹をお出ししていますし、
越前かに成前でも、この作法は変えておりません。
当社には50年間、蟹を茹でてきた技術があります。
お客様にお届けする時間帯にベストな味になるように考えて茹で上げております。
そんなことを、お客様にお話しさせて頂きましたが、どうしてもご家庭で茹でたいということで、活きた蟹を送らせて頂きました。
そして、本日電話が・・・。
成前の蟹の味には到底及ばなかったことと、
熱々より冷めた方が美味しかったことが良くわかったと仰られていました。
成前で茹でた蟹より美味しくなった!熱々最高!! ではなく良かった(笑)